わんろぐ

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院生です。大学のこと、大学院のこと、語学学習のこと、留学のこと、その他どうでもよいことについて書いていく予定です。

【院試】大学院入試の面接について 面接対策は必要なのか、就活との違いとは

こんにちは

なんだかんだ忙しくて全秋更新から随分日が空いてしましました…

ちょうど今頃(8月後半)、院試がクライマックスを迎えているのではないでしょうか?

ということで、今回は院試で必ずといっていいほど課される「面接」についてまとめてみました!

 

 

院試における面接とは

「面接」ってあんまり学生生活や試験で直面することって少ないのではないでしょうか?

AO・推薦組ならともかく、一般入試ではまず問われないし、大学の試験でも語学の授業以外で面接試験があることってまずないですよね。

 

ところが院試では十中八九、二次試験以降で面接が課されます。

どの程度重要なのかは(私見ですが)後述しようと思いますが、少なくとも試験なので対策が必要なことは間違いないです。

 

時折、「面接は形骸化していて、教員との雑談で終了するから気にしなくて良い」などという人もいます。研究科によって存在することを否定するわけではないですが、毎年ある程度の倍率があり、一定数不合格になっているのであれば全く気は抜けません。

 

「試験」のフローであることは間違いなく、ふるいにかけているわけですから。

 

やりがちなミス

就活とは違う

ここで対策としてよくやりがちなミスが「就活のような面接対策をすること」です。

ちょうど同級生が就活を終えて内定をもらっている頃合い。ついつい感化されることはありうるでしょうし、刺激を受けてモチベーションを高めることは悪いことではないと思います。

 

しかし、就活のようないわゆるガクチカ」「自分の強み」「逆質問」などを対策する必要性は全くありません。

こないだ、「逆質問で研究室への関心を示さないと、志望度が低いと見なされる」というツイートを拝見しましたが、そんなことはほぼあり得ません。落ちたのであれば、それ以外の要因です。

 

というのも、就活は企業側として「どのような学生なのか」を知り会社や職種に適合し、活躍しそうかを判断するのに対し、院試は「研究能力があるのか」です。

 

自分の研究領域に十分な理解があるかを、筆記試験に加えて再確認するとともに、今後研究生活を送り、成果を上げられるかを判断する場です。

 

「志望動機」くらいは聞かれることもあるのかもしれませんが、それすらまれです。

熱意はないよりある方がいいでしょうが、それは二の次です。

 

大切な要素

では面接試験のために何を固める必要があるのでしょうか。

私は以下の二点だと思います。

 

  • 研究領域への理解&研究計画書について
  • なぜその研究がしたいのか(他の研究ではなく、その研究なのか)

 

一点目の、研究領域への理解ですがこれが一番大事です。一次試験でも問われていると思いますが、引き続きこの点に関しては質疑があります。

 

当然ですが、研究を行うにあたって先行研究を全然読んでなかったり、学部レベルの知識がなかったりする場合、どんなに熱意があっても研究に支障が出るからです。

 

場合によっては、一次(筆記)試験の出来具合についても質問されることがあるそうです。私は経験ありませんが…

 

また、現実的でない研究計画書もここで詰められます。修士課程は2年間なので、この期間に成果を上げられる内容にしましょう。

場合によっては、博士に行く前提であれば、5年間でやる予定ですという説明で乗り切れることもあるそうです。聞いた話ですが。

 

二点目の、なぜその研究がしたいのか、という質問は、少しだけ就活に似ているかもしれません。

世の中には数多の研究課題が累積する中で、なぜ自分が関心を抱いたのか、その分野に絞るのかという点については聞かれることが多いように思います。

 

ただ、これも就活のように自分の原体験に結びつけるだけでは不十分だと言えます。

ポイントは、「どのような学問的意義があるのか」という点です。

たとえ自分が強い関心を持っていても、すでに研究されていた場合、それは先行研究を読み込んでいないとみなされます。

さらに、その研究をしても学問的意義も、社会的意義も薄いものだと、なぜ他の社会的要請の高い分野を研究しないのか、という質問がくることもあります。

 

すでに研究計画書を書くときに気を付けていらっしゃることと思いますが、自分の研究の学問的意義を踏まえて、関心について話せることは重要だと考えます。

 

面接試験は院試において重要か

まず、各試験の配点によります。当然ですが。

全体の何割を面接で占めているのかによって、必然的に優先順位が変わるでしょう。

 

その上で言うと、面接試験に特化した対策よりも、筆記試験や提出書類を合わせた院試の準備を、丁寧に行うことが内容の濃い面接に繋がるのではないかと思います。

 

文中でも述べましたが、面接で重要な内容は、研究計画書などの作成にも大きく関わります。

専門分野の知識という点に着目すれば、筆記試験に強く関連していることは明白です。

となれば、面接だけでなく、その前段階から念入りな対策が必要であるという結論になると思います。

 

しかし、人前で話すことが苦手!という人(私もですが)は、要素をメモにまとめて何度か練習することをおすすめします。

上述の他にもよく出る質問はググればすぐに出てきますし、5、6個オーソドックスなものを対策しておけば十分です。

そんなに気をてらった質問が出てくることはないです。もし想定していない厳しい質問がくるとすれば、自身の研究内容についてだと思います。

 

最後に

私は面接が大の苦手でした。ただ、院試の面接はコミュ力ではなく、研究内容についての質疑応答がポイントです。

考えすぎずに、聞かれた質問にきちんと答えていれば大丈夫だと思います。