一橋大学 大学院 社会学研究科 院試(特別選抜)
この記事にたどり着いた方…
あなたは、一橋大学社会学研究科の院試対策の情報を求めてネットを彷徨い歩いた方ではないでしょうか??(特に外部受験)
大学入試と比較して、院試それも文系の院試対策についての情報は大変少ないですよね。
私も全く情報がなく、苦労というよりは諦めに近い状況でした。
私が受験した当時は、noteに詳細に受験対策と試験内容についてお書きになられている方が、一名いらっしゃったのですが、そのかたもnoteを消してしまわれており…
実のところ、私は秋期試験(特別選抜)で一度落ちており、春期試験でなんとか合格した口なので、全く偉そうなことはなーんも書けないのですが、何もないよりは参考材料が一つでも増えた方がいいだろうということで記録を残そうと思った次第です!
あくまでも、参考程度にご覧いただければと思います!!
春期試験についてはこちら(こっちで合格しました)
*半分以上春期と同じことを書いています。(似ているところが多かったので)
「サボってるなこいつ」と怒らず温かい目で見守っていただければと思います
追記:本文中でも繰り返していますが、この入試方法では落ちましたので、勉強方法よりも私の反省点を中心に読んでください笑
試験概要
社会学研究科の院試全般
院進を検討する人が試験の概要を知らないとは思えないのですが、念のため軽く触れることにします。
詳細はHPを必ず確認するようにしてください!!
試験は修士課程に限れば
- 秋期一般選考
- 秋期特別選抜
- 春期選考
の3つです!
これに外国人入試や社会人入試、博士課程などが加わります。
今回は、特別選抜についてです!
特別選抜
まず秋入試には一般選考と特別選抜に分かれていることに注意が必要です!
大きな違いは、一般は専門科目の筆記試験があるのに対し、特別選抜の場合はそれがありません。代わりに大学の成績が規定の要件を満たしていることが条件です。
1次選抜は
- 研究計画書 (所定のフォーマットあり。2000字くらい)
- 大学の成績
- 外国語検定試験
で判断されます。
2次選抜は
- 面接
- 英語の和訳
が試験内容になります。詳細は後述しますが、「英語の和訳」と書いている部分は、必ず英語というわけではなく、受験生や大学院での研究内容によっては別の外国語になったり、古文書などの史資料読解に変わるようです。
対策
ここでは実際に私が受けたときの試験の流れと、そのときの対策を書きたいと思います。
それが本当に正しい対策であったか、当時の記憶が正確かについては一切の責任を負いませんので、どうか参考程度にとどめるようにしておいてください。
1次選抜
研究計画書は、大学院の卒業後の進路希望や今までの勉強、大学院での研究計画などについてまとめたものです。大学院所定のフォーマットがあるので、それに沿って書けば問題ありません。確か、これまでの勉学、大学院の研究計画、それぞれが2000字程度だったと思います。大体どこの大学院もこれと同じか、もう少し長いかなーという感じだと思うので、そこまで負担には感じませんでした!参考文献は字数には含まなかったと記憶しています。
さらに、研究計画書内に入試要項に沿った計算方法でGPAが3.0以上であること、院での研究を予定する学問分野に密接に関わる科目で2つSやAなど4段階評価で最高評価を得ていることを明記しなければなりません。
ここで注意なのが、GPAは独自の計算式があり通常の成績証明書とは異なる数値の可能性があります!!(特に外部受験の人)
必ず自分で計算し直して確認するようにしてください!
研究計画書の質は言うまでもなくとても大事ですが、成績がどの程度試験に影響するかは未知数です…
というのも、通常も成績証明書は提出するもののそれで落とされたという話はあまり聞きません。ただ、この入試方式はわざわざ成績で筆記試験で免除をする方式なので、通常よりは成績が与える影響が大きいのではないかと考えられます。
また、外国語の検定試験の結果も合わせて送付します。
任意のようですが推奨と書いてあるので、ほぼ確実に出した方がいいと思われます。英語であれば、英検・TEAP・TOEFL・TOEICなど様々な検定試験が利用できます!
大学院によってはTOEICやTEAPはNGのところもあるので、併願を考えている場合にはそちらの要項も注意して確認しておいた方がいいと思います。
また英語だけでなく、中国語・ドイツ語・フランス語・韓国語・イタリア語など様々な語学の試験結果を提出できますし、複数の結果を提出することも可能です。
もし、英語以外にもできる言語がある方はそちらも合わせて提出されることをおすすめします!
私自身は、TOEIC、英検、ドイツ語検定を出しました。今考えると少し欲張ってるよなと思います笑
2次選抜
1次選抜を通過すると次は面接です。
大きく分けて、
- 自分のこれまでの研究と研究計画書について説明
- 先生方からの質疑
- 和訳問題
です。
まず、①はどの大学院でもあることなので割愛します。確か3分か5分かその程度でした。
②は、研究計画書や卒論についての質問や、使用した概念や用語の確認、その学問分野の基本用語の説明などでした。こちらもオーソドックスかなと思います。
用語の確認のために、一応有斐閣の教科書を一冊読んで、用語をまとめました。
時間に余裕がなければ、卒論の内容と研究計画書の内容に集中した方がいいと思います!
これらの対策も、たくさん情報がでているのでそちらも合わせてご参照して欲しいですが、私からのアドバイスとしては、希望する教授がよく使う概念や用語、方法論であるからといって、よくわからない場合・自分の研究に合わない場合に無理して研究計画書に盛り込まないということです!
ややもすると「先生と共通点を持っていた方が志望動機の強化に繋がるし、興味を持ってもらえて合格につながるかも…!」と思うかもしれませんが、院試は就活ではありません。
(就活を貶しているわけでは全くないですが)
それがプラスに働くことはそこまでないし、むしろ教員はその分野、方法について特に熟知しているので突っ込まれやすく、すぐにボロが出やすくなります。
もちろん最初から自分の研究と指導教官の研究が似た概念や方法論に基づくのであれば問題ないですし、むしろそうした研究室を選ぶべきですが、無理してこじつけるメリットは何もないということです。
何度でも言いますが、無理やり作った研究計画書は教員が見れば秒殺です。いや瞬殺か。
③はその場で英文を渡されて、一定時間で読んだあと頭から訳すという形式でした。
HPにも書いてありますが、場合によっては英語以外の外国語になったり、史料の読解になる場合があるそうです。
知り合いで一人、中国語で受けたという方がいました。
難度に関しては、これは先生次第というしかありません。大体は論文の切り抜きや雑誌の一部分、教科書の一部分などが多いみたいです。
自分が受けた試験の難易度で言えば、英字新聞以上、論文未満といったところですか…
私は出来が悪かったのであまりアドバイスできることはないのですが、英文を口頭で和訳するという練習はした方がいいと思います。
文章は読めても、それをきちんとした日本語にする能力、そしてそれを書くのではなくリアルタイムで和訳して発声する、というのはまた別の訓練が必要かも…と気づいたのは試験後でした笑
特に昨今は、文法・和訳偏重から、英語を英語のまま理解しようとする教育に大きく変わっているので尚のこと正確な和訳練習は必要ではないかと思います。
私自身、TOEICは800点代でそこまで悪くもないはずですが、かなりこの問題は苦戦しました。
また、最後までいくことよりも正確に自然な日本語に訳すことの方が大事な気がします。
最初に与えられた時間で全部をきちんと訳そうとすると、せいぜいSVの把握が関の山で、必ずどこかで修飾関係などでミスります。
私の時は、先生もできるところまでとおっしゃってくださったので、無理をせずもう少し落ち着いて読めばよかったなと反省しました。
最後に(反省点)
なんと言っても二次面接での語学試験を甘く見ていました。面接は研究計画書メインだろうし、そんなに難しい英文は出ないだろうと思っていたんですよね。
しかも、TOEICの点数もそこまで悪くもなく(よくもないけど)、いくつか検定試験の合格を持っていたのも慢心した原因でした。
TOEICで点が取れるのと学術的な文章を正確に訳せる能力は全然別物だと気づくのは試験を受けている最中でした。なんとなく書いている意味は理解できても、それを日本語に逐語的に組み立てるのがなんと難しいことか。
来日3ヶ月の外国人のようなたどたど日本語しか出てきませんでした苦笑
しかも、冷静に考えていくら検定試験の結果がよくても、対面で試験したときに全然英語が読めなければ説得力がないですよね…
なーんてことに気がついたときには後の祭りでした。
ということで、英語はそれなりに対策した方が良いのではないかと思います。
あとは、上でも書きましたが研究計画書に知ったかを書かないことですかね…
この点も自分は甘かったなぁと思います。
上の点を改善してなんとか春に合格をいただけたのですが、皆さんはさっさと9月に合格を決めてしまいたいと思いますので、私の二の舞にならないようにうまくいくことを祈念しております!